大型で強い台風26号が直撃したフィリピン沿岸部で撮影された映像には、荒れる海から平屋建ての建物より高い波が打ち寄せている様子が捉えられています。
フィリピンでは先週台風25号が直撃し、約200人が死亡するなど大きな被害が出たばかり。
それに続く台風26号は、“スーパー台風”とも報じられていて、今週の後半には、日本にも影響を及ぼす可能性があります。
大型で強い台風26号は9日夜、フィリピン北部ルソン島に上陸しました。
中心付近の最大瞬間風速は一時76m/sに達し、住宅の塀は倒れ、ガソリンスタンドの屋根も破壊されました。
沿岸部では高い波が繰り返し打ち寄せ、至る所で道路が冠水。
中には、海と道路の境目が分からなくなる場所もありました。
一方、増水した川では橋が崩壊。
住宅街を通るとみられる道路では、茶色く濁った水が流れていました。
被災した地域では、住民がトラックなどに乗って避難。
強風が吹き荒れる中、雨がっぱ代わりに大きな袋をかぶって避難する人の姿も確認できます。
台風通過後に撮影された農村部は、大規模な川の氾濫により、茶色い水が一帯に流れ込んでいる様子が捉えられていました。
当局によると、今回の台風で洪水などの影響により、少なくとも2人が死亡、約140万人が避難したということです。
今回の台風がもたらした恐怖と不安を現地の人々は「孫たちには安全を祈るように言いました。私は眠れず、嵐が過ぎ去るのを待ちながら一晩中座っていました」、「昨夜は風が屋根をたたきつける音や枝が落ちる音のせいで眠れませんでした。あのように電柱も壊れているので、電気が復旧するまで数日かかるかもしれません」と口にしています。
大型の台風26号は、13日ごろから14日ごろには沖縄に接近する恐れがあります。
11日からは前線の影響も受け、大雨となる予想。
14日ごろまで警報級の大雨が続く可能性があり、土砂災害や低い土地の浸水などに注意が必要です。
また、今週末以降には本州の南に進む予想もあり、伊豆諸島にまとまった雨をもたらす恐れがあることから最新の情報に注意が必要です。
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