フランス大統領選の資金に絡んで有罪判決を受け、10月からパリの刑務所に収監されていたサルコジ元大統領(70)が10日、出所した。AFP通信などが伝えた。控訴審の結果次第では、再び収監される可能性もある。

 サルコジ氏は2007年の仏大統領選にからみ、リビアの故カダフィ大佐側に資金を提供するよう側近と共謀して働きかけたとして、拘禁刑5年の実刑判決を今年9月に言い渡されていた。サルコジ氏は控訴したが、判決には控訴の有無に関係なく収監される仮執行がついており、10月21日にパリの刑務所に収監された。

 AFP通信によると、サルコジ氏は10日、仮執行の停止を求める裁判手続きで、「(刑務所は)大変つらい。とてもつらい」などと主張。「極めて人間的に接してくれた刑務所職員にも敬意を表したい。なぜなら、(刑務所生活の)悪夢を、耐えうるものにしてくれたからだ」とも述べたという。

 サルコジ氏の訴えが認められ、出国禁止などの条件つきで同日、刑務所から出所した。収監の期間は21日間だった。

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