
【NQNニューヨーク=矢内純一】11日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸して始まり、午前9時35分現在は前日比48ドル37セント高の4万7417ドル00セントで推移している。米政府機関の一部閉鎖の解除に向け、米連邦議会上院が10日につなぎ予算案を可決した。政府機関の再開が近づいていることが相場を支えている。
つなぎ予算案は下院が可決し、トランプ米大統領が署名すれば、成立する。下院は早ければ12日にも採決する見通し。過去最長を記録している政府機関の閉鎖が近く解除されるとの見方から、主力株の一角への買いが続いている。
半面、ハイテク株の一部には売りが出ており、株式相場の上値を抑えている。エヌビディアが3%あまり下落している。ソフトバンクグループ(SBG)が11日に保有するエヌビディアの全株式を売却したと発表し、材料視されている。
ダウ平均の構成銘柄ではないが、人工知能(AI)向けクラウドサービスのコアウィーブが大幅に下落している。前日に2025年12月期通期の売上高見通しを下方修正し、売りが膨らんでいる。
そのほかの個別銘柄では、ナイキやIBM、マクドナルドが上昇している。メルクとシェブロンも高い。半面、キャタピラーとスリーエム(3M)が下落している。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は反落して始まった。
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