ドネツク州で戦うウクライナ兵士ら(10月25日)=ウクライナ軍提供・AP

【キーウ=共同】ウクライナ軍は11日、激戦が続くウクライナ東部ドネツク州の要衝ポクロウシクで、ロシア兵約300人が市内に侵入していると明らかにした。濃霧で部隊の動きが探知しにくい状況を利用し、ここ数日間で攻勢をかけてきたという。視界不良の中、ウクライナ軍も反撃していると強調した。

ロシアはポクロウシク掌握を足掛かりにして、ドネツク州の主要都市の制圧を急ぎたい考えだ。ポクロウシクを包囲したと主張しているがウクライナ軍は否定している。

ウクライナの戦況分析グループ、ディープ・ステートによると、ロシア軍は南側から攻勢をかけているものの、まだ全域を掌握するには至っていないもようだ。

一方、ロシア国防省は11日、ウクライナ東部ハルキウ州の要衝クピャンスクの東部を完全制圧したと発表した。ロシア軍は既にクピャンスクでウクライナ軍を包囲したと主張している。

ウクライナ主要メディアのウクラインスカ・プラウダは11日、南部ザポリージャ州でロシア軍との戦闘が激化し、ウクライナ軍が兵力を温存するために5つの集落から撤退したと報じた。

ウクライナのゼレンスキー大統領は11日、ロシア軍との前線に近いウクライナ南部ヘルソンを訪問した。

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