モルディブはリゾート地として人気が高い(2012年)=ロイター

【ニューデリー=共同】リゾート地として人気があるインド洋の島国モルディブは今月から、2007年1月1日以降に生まれた人の喫煙やたばこの売買を禁じた。モルディブ国民だけでなく訪問者も対象。世代を限定して全土でたばこを禁じたのは世界初としている。

モルディブは電子たばこについては年齢に関係なく、既に輸入や販売、使用を禁止しており、健康増進のため、さらに厳格化した。保健省は今月1日付の声明で「人々の健康を守り、たばこと縁のない世代を育む取り組みにおける歴史的な転機だ」とアピールした。

小売業者は、たばこ販売時に年齢確認が必要となる。禁止対象の年齢の人に販売した場合は5万ルフィヤ(約50万円)、電子たばこを使った場合には5千ルフィヤの罰金が科される。

米CNNテレビによると、モルディブでは15〜69歳の4人に1人以上、13〜15歳の若年層では半数程度が喫煙していた。

モルディブは約1200の島々から成り、主要産業は観光と漁業。約52万7千人の人口に対し、23年には約187万人の観光客が訪れた。

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