西アフリカのナイジェリアで武装集団がカトリック系の学校を襲撃し、子どもや職員あわせて300人以上が連れ去られました。
現地では同様の襲撃が相次いでいて、過去最悪級の誘拐事件だと伝えられています。
ロイター通信によりますと、中部ニジェール州で21日、カトリック系の学校が武装集団の襲撃を受け、子ども303人と教師12人のあわせて315人が誘拐されました。
犯行声明は出ていませんが、ナイジェリアでは身代金目的の誘拐が多発していて、今回もその一環とみられています。
ナイジェリアでは2014年、イスラム過激派組織「ボコ・ハラム」が276人の女子生徒を誘拐した事件がありましたが、今回の被害はそれを上回り、過去最悪級となっています。
一連の襲撃を受けて、ナイジェリアのボラ・ティヌブ大統領は、出席を予定していた南アフリカでのG20サミットへの外遊を取りやめ、対応にあたっています。
また、こうしたキリスト教徒への攻撃や暴力をめぐっては、アメリカのトランプ大統領が11月上旬、ナイジェリア政府がキリスト教徒の殺害を止めなければアメリカは直ちにすべての援助と支援を停止し、必要であれば軍事行動も辞さないと警告していました。
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