外務省の船越健裕事務次官は25日、外務省で呉江浩駐日中国大使と面会した。外務省幹部が明らかにした。台湾有事に関する高市早苗首相の国会答弁を受けた日中の対立をめぐり、協議したとみられる。
中国側は高市氏の国会答弁後、日本への渡航自粛や日本留学の慎重な検討を呼びかけたほか、日本産水産物の輸入も事実上停止するなど、事実上の対抗措置を相次いで打ち出している。対立の長期化も指摘されるなか、日本側は当局間の意思疎通を継続したい考えだ。23日まで南アフリカで開催されていた主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)では中国の李強(リーチアン)首相との首脳間の接触を模索していたが、実現しなかった。
船越氏は14日にも外務省で呉氏と面会。中国の薛剣在大阪総領事が首相の発言をめぐって「汚い首は斬ってやるしかない」とSNSに投稿した問題について強く抗議し、適切な対応を求めていた。
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