中国は11月25日午後0時10分(日本時間午後1時10分)ごろ、中国北西部の酒泉衛星発射センターから宇宙船「神舟22号」を打ち上げた。国営中央テレビ(CCTV)が伝えた。中国の宇宙ステーション「天宮」で活動する宇宙飛行士3人の帰還用にあてるため、今回の打ち上げは貨物のみを搭載する臨時措置をとった。
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中国は2022年に天宮を完成させて以降、約半年おきに要員を交代させながら3人の宇宙飛行士を滞在させている。
CCTVなどによると、今月、任務を終えた宇宙飛行士3人が「神舟20号」で帰還する予定だったが、窓ガラスにわずかなひび割れが確認された。宇宙ゴミ「スペースデブリ」が衝突したとみられるといい、代わりに10月31日に交代要員の3人を乗せて打ち上げられた「神舟21号」で、今月14日に帰還していた。
このため、神舟22号は、現在天宮で活動する3人の今後の帰還に向けて急きょ投入された。CCTVは「国際宇宙分野における緊急事態への効率的な対応の成功事例だ」と報じている。神舟20号については「軌道上に留まり関連の実験を継続する」としている。
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