台湾の頼清徳総統は統一を掲げる中国が軍事侵攻の準備を加速させているとして、防衛力強化へ向けた行動計画を発表しました。
頼清徳総統は26日午前、安全保障に関する会議を開き、防衛力強化へ向けた行動計画を発表しました。
このなかで頼氏は、中国が「民主台湾」を「中国の台湾」に変えようとしていると指摘した上で、「台湾侵攻に向けた準備を加速させている」との認識を示しました。
頼氏は中国の軍事的威嚇に対抗するため、2030年までに防衛費をGDP比で5%までに引き上げる目標を改めて示しました。
そして頼氏は、今後8年間で約6兆2000億円の予算を投じ、AI=人工知能技術を取り入れたミサイル防空システム「台湾の盾」などを構築し、「安全保障に妥協の余地はない」と強調しました。
頼氏はまた、高市首相の「台湾有事」発言をめぐり中国が強く反発していることに触れ、「中国はインド太平洋の地域大国として責任がある。周辺国を威嚇攻撃するのは責任ある大国としてふさわしくない」などと批判しました。
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