世界で急成長する業界の一つに防衛産業があります。世界各地で安全保障上の脅威が高まり、各国は抑止力を高めようと防衛費を積み増しています。日本もオーストラリアへの艦艇の大口輸出に道筋をつけ、世界市場に一歩踏み出しました。世界と日本の防衛産業の最新事情を追いました。

(1)急拡大する防衛市場、10年で売上高6割増 護衛艦輸出で日本勢も一歩


豪州が次期フリゲート艦開発で日本の提案を採用すると発表した5日、東京株式市場で三菱重工業が上場来高値を更新した。日豪で共同開発する新型艦は同社が製造する「もがみ」型護衛艦が原型になる。…記事を読む

(2)「GDP比5%」防衛費争奪戦、熱帯びる欧州 日本も次期戦闘機で参入


韓国製戦車「K2」を投入したポーランド軍の訓練(6月24日、ポーランド北部)=ロイター
北大西洋条約機構(NATO)は6月、国防予算の目標を2035年までに国内総生産(GDP)比2%から5%に引き上げると決めた。防衛費の増額が先行する欧州市場に参入し、外交・安全保障戦略と連動する形で自国の防衛産業を強化しようとする動きが出ている。…記事を読む

(3)護衛艦「もがみ型」、人手不足の切り札 トータルコストで優位力説


NATOのルッテ事務総長が日本製の護衛艦「もがみ」型を視察した(4月8日、横須賀)=ロイター
日本の防衛装備品の輸出は失敗続きだった。コストに原因があった。高価な自衛隊の装備品をただ売ろうとしても他国との競争には勝てない。日本は今回、ドイツが競ったオーストラリア次期艦艇の輸出に関しコスト面の課題を徹底的につぶした。…記事を読む

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