
【NQNニューヨーク=田中俊行】26日の米株式市場でダウ工業株30種平均は4日続伸し、15時現在は前日比383ドル48セント高の4万7495ドル93セントで推移している。一時400ドル超高となる場面もある。低調な米経済指標を受け、米連邦準備理事会(FRB)の追加利下げ観測が改めて意識されて投資家心理の改善につながっている。
26日に発表された11月のシカゴ購買部協会景気指数(PMI)は前月比7.5ポイント低い36.3となり、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(45.5)も下回った。同日発表の週間の新規失業保険申請件数は21万6000件と市場予想を下回ったが、総受給者は196万人と高水準が続いた。
市場では「26日発表の米経済指標は景気や雇用情勢の減速を示し、FRBが利下げに踏み切る余地があるとの見方を強める内容だった」(SIAウェルス・マネジメントのコリン・チェシンスキ氏)との声が出ていた。
27日は感謝祭の祝日で全ての市場が休場となる。休み明けの28日は株式と債券市場が短縮取引となる。休暇に入っている市場参加者が多く、買い一巡後は高値圏で膠着感が出ている。
ダウ平均の構成銘柄では、ボーイングやウォルマート、マイクロソフトが高い。ゴールドマン・サックスやナイキ、エヌビディアにも買いが入っている。一方、セールスフォースやメルクが売られている。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は4日続伸している。アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)やブロードコム、マーベル・テクノロジーなど半導体株への買いが目立っている。
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