韓国インターネット通販大手「クーパン(coupang)」が、顧客3370万人分の個人情報が流出したと発表した。韓国メディアによると、国内の成人4人のうち3人が被害にあった計算になるといい、「史上最悪の個人情報流出」と報じている。
ホームページ(HP)で11月29日に個人情報の流出を発表した。発表によると、流出したのは氏名、電話番号、メールアドレス、住所などで、クレジットカードなどの決済情報は含まれていないという。複数の韓国メディアは、中国籍の元社員が海外のサーバーを経由して無断で顧客情報にアクセスした可能性があると伝えている。
クーパンは、食料品や日用品などを最速で即日配達するサービスが人気で、韓国で広く普及している。同社によると、今年7~9月の利用者は2470万人に上った。ネットで注文する際、集合住宅の共同玄関のパスワードを入力すると各戸の玄関前まで配達するサービスもあるため、「今後、住居侵入などの犯罪が起きる恐れがある」と報じるメディアもある。
同社によると、流出は今年6月24日に始まり、約5カ月後の11月18日に同社は把握したという。韓国政府は個人情報の流出の原因に加え、同社による個人情報保護の取り扱い違反がなかったか調査している。
同社広報によると、同社は日本で食品配達「ロケット ナウ」を手がけているが、このサービスの顧客情報の流出は確認されていないという。
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