サマーズ氏=ロイター

【ワシントン=時事】米国経済学会(AEA)は2日、米ハーバード大の学長などを務めたサマーズ元米財務長官に「永久追放処分」を科したと発表した。サマーズ氏を巡っては、少女らの性的人身売買罪で起訴され、勾留中の2019年に死亡した富豪ジェフリー・エプスタイン元被告との交流が明らかになっていた。

サマーズ氏はクリントン政権下で財務長官を務めたほか、オバマ政権の国家経済会議(NEC)委員長といった政府の要職を歴任。AEAは「経済専門家の間で指導者の立場にいる信頼を根本的に損なった」として、サマーズ氏の行動を非難した。

サマーズ氏はAEA主催のイベントなどにも参加できなくなる。最も権威ある経済学会であるAEAから追放されたことで、米国を代表する実務家や学者としての同氏の名声は失墜した形だ。

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