
【ニューヨーク=谷本克之】映画やドラマを表彰する米国の「第83回ゴールデン・グローブ賞」の候補が8日発表され、「『鬼滅の刃』無限城編 第一章 猗窩座(あかざ)再来」が、アニメ映画賞にノミネートされた。受賞作の発表と式典は米西部時間2026年1月11日に米ロサンゼルスで開かれる。
同作品は、集英社の「週刊少年ジャンプ」で連載された吾峠呼世晴さんによる人気漫画が原作。主人公の少年・竈門炭治郎(かまど・たんじろう)が鬼になった妹を人間に戻すために、鬼と戦うストーリーを描く。今作は鬼の本拠地「無限城」に乗り込む物語の終盤を描く3部作の1作目だ。
日本の7月の公開を皮切りに、米国や中国などでも上映され、日本映画で初めて全世界興行収入が1000億円を超えた。同作がアニメ映画賞を受賞すれば、日本の作品としては、24年1月に受賞した宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」以来の同賞の受賞となる。
日本で大ヒットしている歌舞伎の世界を描いた映画「国宝」は、ノミネートされなかった。
日本以外の作品では、米動画配信大手のNetflix(ネットフリックス)が制作し、世界的に若者を中心に流行している「KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ」などがアニメ賞にノミネートされた。アニメ映画賞以外では、ドラマ映画部門で「フランケンシュタイン」、ミュージカル・コメディー部門では、「ブルームーン」などがノミネートされている。
今年の1月に発表された25年のゴールデン・グローブ賞では、ドラマ「SHOGUN 将軍」がテレビドラマ部門の作品賞に輝き注目を集めた。主演とプロデューサーを務めた真田広之さんがテレビドラマ部門の主演男優賞に選ばれるなど、作品としては計4冠となった。
ゴールデン・グローブ賞は、映画作品にとってアカデミー賞の前哨戦と位置づけられる。「君たちはどう生きるか」は24年3月に米アカデミー賞長編アニメーション賞に選ばれている。
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