クリントン氏㊥がエプスタイン氏㊨と写った写真(米下院監視・説明責任委員会の公表資料)

【ワシントン=芦塚智子】米下院監視・説明責任委員会の民主党委員は12日、少女買春などの罪で起訴され自殺した米富豪ジェフリー・エプスタイン氏と著名人らとの写真19点を公開した。写真にはトランプ大統領やクリントン元大統領、第1次トランプ政権で首席戦略官を務めたスティーブ・バノン氏らが写っている。

トランプ氏㊧とエプスタイン氏㊥(米下院監視・説明責任委員会の資料)

同委員会によると、公開したのはエプスタイン氏の遺産管理団体が提出した約9万5000枚の写真の一部。不正行為への関与を示すような写真はないが、同委員会のロバート・ガルシア委員(民主)は「これらの不穏な写真は、エプスタイン氏と世界で最も権力のある人物たちの関係についてさらなる疑問を投げかけている」と主張した。

公開した写真には、若い頃のトランプ氏が複数の女性と並んでいたり、エプスタイン氏の隣で女性と会話したりしているものが含まれている。撮影された時期や場所などは不明だ。

クリントン氏とエプスタイン氏らが写った記念写真にはクリントン氏のものとみられる署名が入っている。バノン氏はエプスタイン氏と机を挟んで会話している様子や、鏡の前で並んで自撮りしようとしているような写真がある。

ゲイツ氏㊧とアンドルー氏(米下院監視・説明責任委員会の公表資料)
機内で撮影されたとみられるサマーズ氏㊧の写真(米下院監視・説明責任委員会の公表資料)

このほかクリントン政権で財務長官を務めたサマーズ氏や、映画監督のウッディ・アレン氏、英起業家リチャード・ブランソン氏、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏が英国のチャールズ国王の弟アンドルー氏と写った写真もある。

アレン氏㊧とエプスタイン氏(米下院監視・説明責任委員会の公表資料)

エプスタイン氏は政財界や芸能界に幅広い人脈を持つことで知られた。同氏を巡る資料の全面公開を司法省に求める法律が11月に成立し、司法省は今月19日までに公開する必要がある。

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