釈放後、リトアニアの米国大使館に到着し、ベラルーシの反体制指導者らに迎えられるビャリャツキ氏=13日(ロイター=共同)
【モスクワ共同】ベラルーシのルカシェンコ大統領は13日、拘束していたノーベル平和賞受賞者の人権活動家アレシ・ビャリャツキ氏や元日本語教師の中西雅敏氏らを恩赦、釈放した。ロイター通信などが伝えた。ベラルーシが輸出する肥料に関し、米国が制裁解除することへの見返りという。 ロシアメディアによると、恩赦されたのは外国籍の反政府活動家ら計123人。 ロイターによると、ビャリャツキ氏や中西氏ら9人は13日、リトアニアに到着した。114人はウクライナに着いた。在ベラルーシ日本大使館によると、釈放された日本人の健康状態に問題はないという。 ビャリャツキ氏は自身が創設した人権団体「ビャスナ(春)」の代表で、2022年にノーベル平和賞を受賞。野党を弾圧するルカシェンコ氏を批判し続け、21年7月に拘束された。 中西氏はベラルーシの教育機関で日本語教師として働いていた。ベラルーシ・ウクライナ国境地帯の写真を6年間で9千枚以上撮影し、日本に送ったなどとして24年7月に拘束され、スパイ活動をしたとして25年3月に懲役刑判決を受けた。
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