記者会見する中国外務省の郭嘉昆副報道局長(15日、北京)=共同

【北京=共同】中国外務省の郭嘉昆副報道局長は15日の記者会見で、上野動物園のパンダ2頭が来年1月に中国に返還されることを巡り、新規貸与が今後あるかどうかの質問に直接答えず「主管部門に問い合わせることを勧める」と述べた。今年春の記者会見で示した新規貸与への前向きな姿勢を一転させた。

台湾有事を巡る高市早苗首相の11月の国会答弁に対する反発が中国政府の方針に影響したとみられる。

郭氏は4月の記者会見で、日中友好議員連盟の訪中団がパンダ新規貸与を中国に求めたことについて「長年にわたり、中日両国はパンダの飼育繁殖、科学研究などの分野で協力の成果を上げてきた」と強調。日本が引き続き中国と共同でパンダを保護することを「歓迎する」と述べた上で日本側と「協力推進について緊密な意思疎通を保っている」と、日中のやりとりを紹介していた。

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