【パリ共同】パリのルーブル美術館で15日、職員らが労働条件の改善などを求めてストライキに入り、臨時休館となった。ストが今後も続けば訪問客が増える年末の繁忙期を前に大きな混乱が生じる可能性がある。美術館にとって、10月の歴史的宝飾品窃盗事件に次ぐ打撃となった。 ルーブル美術館は、窃盗事件を防げなかったとして防犯対策の不備が批判されている。フランスメディアによると、訪問客が年々増える中、労組関係者は建物の老朽化や人員不足を長年訴えてきたという。 16日は休館日で、労組は17日にスト継続の是非を決める予定。ルーブル美術館はホームページで「17日も開館が遅れる可能性がある」と知らせた。 ルーブル美術館では10月19日午前9時半ごろ、犯人らが高所作業用のリフトを使って2階のバルコニーから窓を割って侵入。かつての王室の宝飾品を所蔵する「アポロンのギャラリー」で、ナポレオン3世妃(ウージェニー皇后)のティアラなどを奪った。
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