ロシアのプーチン大統領は17日、ロシア国防省の幹部会議に出席し、ウクライナ侵攻の和平に合意できない場合、「歴史的な領土を軍事手段で獲得する」と、譲歩を拒否する姿勢を強調した。侵攻開始後に「米欧の支配」から脱し、「ロシアがあらゆる意味で主権国家の地位を取り戻した」と、侵攻を正当化した。
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プーチン氏はロシア軍は前線で優位にあり、今年は300以上の集落を制圧したと主張。米国を中心に和平案の協議が続いているが、合意できない場合は、「歴史的な領土を軍事手段で獲得する」とし、ウクライナに実質的な降伏を求める姿勢に変化はなかった。
和平の仲介に積極的なトランプ米政権との「対話の進展」を評価する一方、和平案づくりでウクライナを支援する欧州については、戦争の恐怖をあおっていると批判した。
また、新型の中距離弾道ミサイル「オレシュニク」を年内に実戦配備するとしたほか、原子力推進式の潜水兵器「ポセイドン」や原子力推進式巡航ミサイル「ブレベスニク」など軍事力の強化を進める考えも示した。
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