エストニアのミハル首相(18日、ブリュッセル)=ロイター

【ベルリン=共同】バルト3国のエストニアの外務省は17日、ロシアとの国境になっているエストニア東部のナルバ川上の「臨時管理線」を、ロシア国境警備隊員3人が不法に越えたと発表した。3人は川の中にある防波堤上を移動してエストニア側に侵入後、短時間でロシア側に戻ったという。ロシアの駐エストニア臨時代理大使を呼び出し説明を求めるとした。

エストニア防衛投資センターは、ウクライナ侵攻を続けるロシアによる砲弾などを使った攻撃から自国兵士らを守るため、ロシアとの国境沿いで防御施設の建設に向けた準備作業を始めたと発表した。2027年末までに最大600カ所を整備する計画だ。

北大西洋条約機構(NATO)加盟国のエストニアは9月、ロシア軍のミグ31戦闘機3機による領空侵犯を受けたと明らかにした。ロシアはバルト3国や東欧に対する戦闘機や無人機を使った挑発行為を繰り返しており、エストニアは将来的なロシアの攻撃に備え、防衛強化を急いでいる。

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