インタビューに応じるバルハム・サレハ氏(2019年3月、バグダッド)=AP

【ジュネーブ=共同】国連総会は18日、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のグランディ高等弁務官の後任に、イラク前大統領でクルド人のバルハム・サレハ氏を充てる人事案を承認した。これまで欧米出身者が務めることが多く、AP通信によると、中東出身者の就任は1970年代以来。

紛争激化などで家を追われる人々は増加する一方、各国からの援助減少により国際機関は支援態勢の縮小を余儀なくされており、就任当初から難しいかじ取りを迫られそうだ。任期は来年1月1日からの5年間。

APによると、サレハ氏はフセイン政権下で迫害を受けて国外に逃れた。後にイラクに戻り要職を歴任、2018年から22年まで大統領を務めた。

国連難民高等弁務官は1991年から2000年まで緒方貞子さんが務めたことで知られる。

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