韓国の趙顕(チョヒョン)外相は19日、李在明(イジェミョン)大統領への業務報告の場で、来年の早い時期に李氏の国賓での中国訪問を推進すると明らかにした。また、日韓首脳が相互訪問する「シャトル外交」や米韓首脳会談も引き続き推進し、「韓米日協力を続けながら韓中日協力を推進する」と述べた。

 李氏は11月、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議が開かれた韓国・慶州で、国賓として訪れた中国の習近平(シーチンピン)国家主席と会談した。趙氏はこの会談を「韓中関係の全面復元につながるようにした」と評価したうえで、李氏の訪中推進に触れた。実現すれば6月の就任後初めてとなる。

 趙氏はロシアとも必要な意思疎通を続け、来年の首脳外交の日程を大幅に増やすとした。

 趙氏は業務報告終了後の記者会見で、李氏の訪中の際には二国間の問題のほか、北朝鮮をめぐる問題についても議論する準備をしていると明らかにした。

 一方、鄭東泳(チョンドンヨン)統一相はこの日の業務報告で、来年の目標は朝鮮半島の「平和共存元年」をつくることだとし、北朝鮮が掲げる「敵対的二国家関係」の固着化を防ぐために、「敵対」を「平和」に変えるパラダイムシフトに集中するとした。そのうえで、米朝対話と南北対話の再開などを重点推進課題に挙げた。

 李氏は南北関係について「忍耐心をもって主導的に南北間の敵対が緩和され、信頼を積んでいけるよう最善の努力を尽くす」と述べた。

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