
【ワシントン=芦塚智子】トランプ米政権で雇用機会均等委員会(EEOC)委員長を務めるアンドレア・ルーカス氏は17日、X(旧ツイッター)に投稿したビデオで、職場で人種や性別に基づく差別を受けた経験がある白人男性は損害賠償を求める訴訟を起こすよう呼び掛けた。
ルーカス氏は「あなたは職場で人種または性別に基づく差別を受けた白人男性ですか?連邦公民権法の下で賠償金を請求できる可能性があります」と述べ「できるだけ早くEEOCに連絡を」と促した。
EEOCは、1964年の公民権法に基づいて設立された連邦機関。人種や性別、宗教などに基づく雇用や昇進、賃金などでの差別を調査して雇用主に対する訴訟を起こすことができる。
トランプ政権は政治経済や社会文化などあらゆる分野で反DEI(多様性、公平性、包摂性)を打ち出している。ルーカス氏の投稿はDEIに基づく「逆差別」の告発を奨励する狙いがある。
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