米住宅価格は前月比で下落=AP

【ニューヨーク=佐藤璃子】全米不動産協会(NAR)が19日発表した11月の中古住宅販売件数は413万戸(季節調整済み、年率換算)と、前年同月比1.0%減少した。マイナスは5月以来、6カ月ぶり。住宅市場の供給不足が販売ペースを鈍らせている。

販売件数はダウ・ジョーンズまとめの市場予想(413万戸)とも一致した。前月比では0.5%増えた。販売価格(中央値)は前月比では1.4%下落し、40万9200ドル(約6400万円)だった。前年同月比では1.2%上昇した。

NARのチーフエコノミスト、ローレンス・ユン氏は「住宅ローン金利の低下を受け、前月比では3カ月連続増加した」と指摘した。

ユン氏は一方、「在庫が停滞し始めている。差し押さえ対象になった住宅の販売などが過去最低水準にあるが、住宅の資産価値は過去最高水準。住宅の所有者は手持ちの物件を急いで売りに出す必要性を感じていない」とも分析している。

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