2024年12月にドイツ東部マクデブルクで発生したクリスマスマーケット襲撃事件の追悼式に参加するメルツ首相(20日)=ロイター

【ベルリン=共同】ドイツ内務省は23日、昨年アサド政権が崩壊したシリア出身の移民を強制送還した。強盗罪などで有罪となり刑期を終えた男性で、同国への強制送還は2011年の内戦開始後初めて。内務省は、暫定政権が統治するシリア側と犯罪者や危険人物の強制送還について合意したとして、送還を強化する方針を示した。

ドイツのメルツ首相は11月の記者会見で、シリア人の難民や移民について「もはや保護の理由はない」と発言。政権は送還の対象を犯罪者から、滞在許可のないシリア人にも拡大することを検討しているとされる。

シリアの難民・移民の多くは15年の欧州難民危機の際にドイツに入国した。当時のメルケル首相は寛容な受け入れ政策で知られたが、移民排斥を掲げる右派政党「ドイツのための選択肢(AfD)」が近年台頭。今年5月に就任したメルツ氏は急速に移民・難民政策の厳格化を進めている。

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