米アマゾンは2024年4月以降、北朝鮮からとみられる求人応募1800件以上をブロックしていた。同社幹部が今月、明らかにした。給与を北朝鮮の兵器開発プログラムの資金に充てることが応募の目的とみられると説明している。
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アマゾンの最高セキュリティー責任者スティーブン・シュミット氏が、ビジネス向けSNS「リンクトイン」への投稿で明らかにした。シュミット氏は、「北朝鮮工作員がここ数年、米国を中心とした世界中の企業でリモートによるITの仕事を確保しようと試みている」と指摘した。盗んだり、偽造したりした身分証明書を使っているという。
北朝鮮出身とみられる関係者は、しばしば米国人の協力者を募り、採用された企業が貸与するパソコンを置く「ラップトップファーム」を開設。米国外から遠隔操作で仕事をしているという。シュミット氏は、「これはアマゾンだけの話ではない。業界全体で大規模に起きている可能性が高い」と警告した。
米司法省は今年6月、北朝鮮への資金提供のために運営されていたとみられる計29の「ラップトップファーム」を捜索したと発表している。
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