「北朝鮮にトランプワールドを」と韓国の大統領がトランプ氏に要請です。
韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領は25日、アメリカのホワイトハウスでトランプ大統領と初めての対面での会談に臨みました。
会談で、トランプ大統領は自身が「北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記と素晴らしい関係にある」と強調しました。
その上で「断言するのは難しいが、ことし中に会いたい」と述べ、年内の会談実現に意欲を示しました。
これに対し、李大統領は「世界で唯一残る分断された国家が朝鮮半島だ」とした上で、「金正恩総書記とも会って、北朝鮮にトランプワールドを建設し、私もゴルフをさせていただきたい」と述べ、南北間の仲介を要請しました。
トランプ氏は過去にも金総書記と会談を行っていますが、今後、直接会談が実現するか不透明な情勢です。
青井実キャスター:
李大統領のトランプワールドを建設するという持ち上げトークというか、サービストークどう思います?
SPキャスター・山口真由氏:
おだてるのが鉄則だといわれますが、それにしてもちょっと露骨だなという気がしましたね。
青井実キャスター:
珍しいトークですが、この発言の狙いについて、FNNソウル支局の柳谷圭亮記者によりますと、トランプ大統領の興味・関心を絡めつつ、トランプ氏の役割を強調することで膠着(こうちゃく)する南北関係の積極的な関与を促す目的があるのではないかと。会談を通して北朝鮮との対話を目指すことで米韓が一致していることをアピールした形だということです。北朝鮮側の反応をうかがいたい考えもあるのではということでした。
ウクライナ情勢もいまひとつ展望が見えない中でのトランプ氏の発言ですけど、どうですか?
SPキャスター・山口真由氏:
ウクライナ情勢を見てもトランプ大統領というのは、個人としてフィーリングが合うかどうかというのが外交に非常に大な影響を与える。最近、注目されているのがフィンランドのストゥブ大統領。この方ゴルフがすごくうまいので2人でコースを回って信頼関係を築いて、彼がEU(ヨーロッパ連合)で大きな発言力を持つことになったのは、トランプ氏との強いパイプ力。李大統領もそういうところを参考に、トランプ氏との強い関係を維持して東アジアでも存在感を発揮したいという考えがあるのかなと思います。
青井実キャスター:
日本ですと、拉致問題、核・ミサイル問題を抱えているわけですから、米朝がどのように会談が進んでいくかも注目ですね。
SPキャスター・山口真由氏:
日米韓で連携できるといいですよね。
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