ロシアのプーチン大統領公邸の衛星写真=2023年8月、ロシア北西部ノブゴロド州(Planet Labs提供、ロイター=共同)

 【モスクワ、キーウ共同】ロシアのウシャコフ大統領補佐官は29日、プーチン大統領が同日、トランプ米大統領と電話した際、北西部ノブゴロド州の大統領公邸をウクライナが無人機で攻撃したと伝えたと発表した。ゼレンスキー大統領は「完全な捏造」と否定した。ウシャコフ氏によると、プーチン氏はトランプ氏に「(和平交渉における)米国との合意に関するロシアの立場は見直される」と述べた。  ロシアメディアによると、ラブロフ外相は28日から29日にかけて、大統領公邸に向けて91機の無人機が飛来したと主張した。防空システムで全て破壊したという。  ゼレンスキー氏はX(旧ツイッター)で攻撃を否定し、「ロシアは戦闘終結に必要な措置を取らないことを正当化している」と非難した。  トランプ氏は29日「プーチン氏から(攻撃について)聞いて非常に腹を立てている。事実はいずれ分かるだろう」と記者団に述べた。  ウシャコフ氏によるとトランプ氏は激怒、巡航ミサイル「トマホーク」をウクライナに供与しなかったことは「神に感謝だ」と語ったという。

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