
【NQNニューヨーク=森川サリー】30日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続落して始まり、午前9時35分現在は前日比149ドル70セント安の4万8312ドル23セントで推移している。景気敏感株の一角に売りが出て、相場の重荷となっている。一方、貴金属相場の下げが一服したことは投資家心理を支えている。
午後には米連邦準備理事会(FRB)が9〜10日に開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨を公表する。3会合連続となる利下げを決定したものの、内部では意見が分かれていた。経済や金融政策の見通しを巡る議論など内容を見極めたい雰囲気がある。
ダウ平均は下げ幅を縮める場面がある。30日発表の12月のシカゴ購買部協会景気指数(PMI)は前月比7.2ポイント高い43.5だった。ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(40.0)を上回り、株式相場を支えている。
前日の株売りの一因となっていた貴金属相場の下落も一服した。30日朝のニューヨーク先物市場で銀相場(中心限月)は前日に比べ8.3%ほど上昇する場面がある。金やプラチナ(白金)も上昇しており、過度なリスク回避の動きは後退している。
ダウ平均の構成銘柄では、ゴールドマン・サックスやホーム・デポ、コカ・コーラが下落している。IBMとシスコシステムズも安い。半面、ユナイテッドヘルス・グループやボーイングなどが上昇している。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は一進一退で始まった。メタが高い。中国発の人工知能(AI)新興企業マナスを買収すると29日に発表し、材料視されている。
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