AFP通信は30日、ドイツ西部のゲルゼンキルヘンで、銀行の金庫から約3千万ユーロ(約55億円)相当の金品が盗まれる盗難事件があったと報じた。金庫破りとみられる。犯人はドリルを使って銀行の金庫室に穴を開けて侵入し、3千個以上の貸金庫から現金や金、宝石を持ち去ったとされる。

 独大衆紙ビルトなどによると、事件は29日未明に発覚した。午前4時ごろに銀行の火災報知機が鳴り、警察と消防が現場にかけつけたところ、地下にある金庫室の壁に大きな穴が開き、何者かが侵入した痕跡があった。27日朝にも火災警報が作動したが、その際には異常は確認されなかったという。

 同紙によると、様々なサイズの約3300個の貸金庫があり、計2700人の顧客が利用していた。30日朝には被害を心配した顧客など約200人が銀行前に集まり、現場は一時騒然とした。警察が犯人の行方を追っているという。

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