米フロリダ州パームビーチで、トランプ大統領(右)に迎えられたウクライナのゼレンスキー大統領=2025年12月28日(ゲッティ=共同)

【キーウ=共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は30日、トランプ米大統領との28日の会談で、ウクライナが求める「安全の保証」の一環として、和平実現後の米軍のウクライナ駐留について議論したと記者団に明らかにした。米軍の派遣はトランプ氏が最終的に決めることだとの認識も示した。米国はこれまで、地上部隊派遣を否定してきた。

ロシアは欧米の軍部隊の駐留に強く反対している。

ゼレンスキー氏はまた、欧州有志国の安全保障担当者との会合を2026年1月3日にウクライナで、首脳級会合を同6日にフランスで実施する計画を表明。「一日たりとも無駄にしない」と述べ、和平実現を急ぐ考えを示した。

一方、欧州とカナダ、北大西洋条約機構(NATO)の首脳は30日、ウクライナ和平を巡り電話会談した。主導したドイツのメルツ首相は「和平プロセスは前進している」とX(旧ツイッター)で表明。ロイター通信によると、ポーランドのトゥスク首相は和平合意について「数週間以内」に達するとの見方を示した。

会談には、欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長やフィンランドのストゥブ大統領らも参加。フォンデアライエン氏はウクライナのEU加盟を推進する考えを強調し、「加盟が(ウクライナの)安全の保証になり、欧州全体が恩恵を受けることになる」と指摘した。

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