
【ベルリン、ロンドン=共同】ドイツ外務省の報道官は30日、中国が台湾周辺で軍事演習を実施したことを受け声明を発表し「この演習は緊張を高め、台湾海峡の安定を損なうものだ」として自制を呼びかけた。英外務省報道官も声明で「一方的な現状変更の試みを支持しない」と訴えた。
欧州連合(EU)欧州対外活動庁の報道官も30日の声明で演習を非難。中国のEU代表部は31日、報道官談話で「強烈な不満と断固反対」を表明し「台湾問題は中国の内政で、外部の干渉は許さない」とした。
台湾の林佳竜外交部長(外相)は31日、英独やEUに謝意を表明した。
ドイツ外務省は台湾海峡は国際的な安全と繁栄のため戦略的に重要だとして、演習に懸念を表明。「現状変更は平和的手段で、相互の合意に基づいて行われるべきだ」と強調した。
英外務省も「台湾の問題は武力行使や脅しではなく、中国と台湾双方の建設的な対話に基づいて解決されるべきだ」と指摘した。
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