
【NQNニューヨーク=稲場三奈】8日の米株式市場でダウ工業株30種平均は下落して始まった後に上昇に転じた。午前9時35分現在は前日比115ドル56セント安の4万8880ドル52セントで推移している。ハイテク株を中心に売りが出ており、相場の重荷となった。主力株への売りが一巡した後、ダウ平均は上昇に転じた。
ダウ平均と多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数は6日に最高値を付けたあとで、高値警戒感がある。前日に上昇していたハイテク株の一部には売りが出ている。セールスフォースやエヌビディア、マイクロソフトが安い。
主力株に売りが一巡した後、ダウ平均は上昇に転じた。ハイテク株に売りが出る一方、ディフェンシブ株や景気敏感株の一部には買いが入っている。メルクやユナイテッドヘルス・グループ、JPモルガン・チェースなどが高い。
8日発表の米指標が経済の底堅さを示したとの見方は支えとなっている。同日朝発表の週間の米新規失業保険申請件数は20万8000件と、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(21万件)を下回った。
2025年10月の米貿易収支は294億ドルの赤字と市場予想(584億ドルの赤字)を上回った。市場では「いずれの指標も経済に関して堅調な内容だった」(エバコアISIのスタン・シプレー氏)との受け止めがあった。
トランプ米大統領は7日夕、27年度の国防予算をめぐり「1.5兆ドルとすべきだ」と自身のSNSに投稿した。26年度予算(9010億ドル)を大幅に上回る。トランプ氏が前日に軍需企業の配当や自社株買いを認めない姿勢を示したことで下落していた関連株が買い直されている。ダウ平均の構成銘柄ではないが、ロッキード・マーティンやRTXなどが高い。
その他のダウ平均の構成銘柄では、ウォルマートとビザが安い。半面、ボーイングやプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)、コカ・コーラは買われている。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は4営業日ぶりに反落して始まった。
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