
【ワシントン共同】トランプ米大統領は非常事態を宣言し、ベネズエラ産原油の販売収入を保護する大統領令に署名した。大統領令は9日付。米政府は財務省の口座で保管する販売収入が差し押さえの対象とならないよう守るためだとし「外交政策目標の推進のために資金保全を保証する」と説明した。
トランプ政権は、軍事作戦で反米左派マドゥロ大統領を排除したベネズエラ産の原油販売を米国が「無期限」に管理する方針を示している。販売収入は米政府の管理する口座に入金した後、米国の裁量でベネズエラにも配分する考えだ。
大統領令では、販売収入が差し押さえや強制執行などの司法手続きの対象となれば「ベネズエラの経済的、政治的安定を確保するための米国の重要な取り組みを著しく損なう」と指摘した。
トランプ氏は6日、ベネズエラが制裁対象となった3千万〜5千万バレルの原油を米国に引き渡すと表明。米政府は7日、ベネズエラ制裁の部分的緩和や、原油の世界市場への販売手続きに着手したことを明らかにした。
トランプ政権は9日、約20の石油企業幹部を集めた会合でベネズエラの石油事業の再興について協議した。米石油大手による少なくとも1千億ドル(約15兆8千億円)の投資を主張したものの、企業側からは即時の投資決定に慎重な意見も出た。〔共同〕
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