
中央アジアを訪問している岩屋外務大臣は、カザフスタンに続いて、ウズベキスタンを訪れ、日本時間の27日午後、サイードフ外相と初めてとなる「戦略対話」を行いました。
このなかでサイードフ外相は「初めて『戦略対話』を開催することは両国間の高い信頼関係を証明することになり、新たなパートナーシップを構築できる」と述べました。
これに対し岩屋外務大臣は「ウズベキスタンは法の支配に基づく、自由で開かれた国際秩序を維持強化する上で最も重要で戦略的なパートナーだ。『戦略対話』を通じて協力関係を一層強化したい」と応じました。
そして、両外相は両国の貿易と投資の拡大に向け、産業やエネルギー、それに物流などの分野で新たな協力の機会を追求していくことで一致しました。
また、岩屋大臣はウズベキスタン政府で将来、政策決定に携わる若手の行政官などが日本の大学院で学位を取得できるよう後押しするため、4億円余りの無償資金協力を行う方針を伝えました。
中央アジアで日本の存在感高めるねらい
今回の岩屋大臣の訪問は、資源が豊富な中央アジアで日本の存在感を高めるねらいがありました。
背景には、ロシア、中国に加え、EUやアメリカなどによる協力関係の構築に向けた動きがあります。
日本政府としては、今回の訪問を弾みに、日本と中央アジア5か国による首脳会合を早期に開催し、経済協力の強化につなげたい考えです。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。