ニューヨークのウォール街=遠藤啓生撮影

【NQNニューヨーク=戸部実華】13日の米株式市場でダウ工業株30種平均は4営業日ぶりに反落して始まり、午前9時35分現在は前日比67ドル83セント安の4万9522ドル37セントで推移している。前日まで連日で最高値を更新した後で、主力株の一角に利益確定売りが出ている。ダウ平均の下げ幅は一時300ドルを超えた。

ダウ平均は前日まで連日で最高値を更新していた。1月に入ってからは前日までに1500ドルあまり上昇し、利益確定や持ち高調整の売りが出やすくなっている。米連邦準備理事会(FRB)の独立性を巡る不透明感があるほか、今後発表される米主要企業による決算の内容を見極めたい雰囲気がある。

13日朝に2025年10〜12月期決算を発表したJPモルガン・チェースに売りが優勢となっている。特別項目を除く1株利益は市場予想を上回ったものの、事業会社の売上高に相当する純営業収益が市場予想に届かなかった。同業のゴールドマン・サックスも安い。

同日発表の25年12月の米消費者物価指数(CPI)でコア指数が市場予想を下回り、相場を支えている面がある。上昇率は前月比で0.3%、前年同月比は2.7%と、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想とそれぞれ一致した。エネルギーと食品を除くコア指数は前年同月比で2.6%上昇し、市場予想(2.8%)を下回った。

米政府機関の一部閉鎖の影響で10月分のCPIの発表はなく、11月分も集計作業への影響が懸念されていたなか、12月はインフレの鈍化傾向を示したと受け止められた。発表後の米長期金利は前日終値(4.17%)をやや下回る場面がある。

FRBは12月まで3会合連続で利下げした。市場では「1月は政策金利を据え置き、3月にも利下げを再開しそうだ」(CIBCキャピタル・マーケッツのアリ・ジャフェリー氏)との見方があった。足元のデータを基に利下げ路線を維持するとの観測は投資家心理を支えている。

ダウ平均の構成銘柄ではビザやアムジェン、メルクが下げている。マイクロソフトやエヌビディアも安い。一方、ナイキやボーイング、キャタピラーは上昇している。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は一進一退で推移している。アナリストが投資判断を引き上げたアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)とインテルへの買いが目立つ。アルファベットも高い。

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