
【NQNニューヨーク=田中俊行】14日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続落して始まり、午前9時35分現在は前日比88ドル85セント安の4万9103ドル14セントで推移している。四半期決算を発表した銀行株の一角に売りが出て、投資家心理を冷やした。地政学リスクを巡る不透明感も引き続き重荷となっている。
ダウ平均の構成銘柄ではないが、バンク・オブ・アメリカが下落している。14日発表した2025年10〜12月期決算で、売上高や1株利益が市場予想を上回ったものの、売りが優勢になっている。14日に決算を発表したシティグループとウェルズ・ファーゴも下落し、相場全体を下押ししている。
イランの反政府デモに対して米国が介入する可能性が意識されている。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル電子版は14日、「トランプ米大統領がイランへの軍事行動を検討するなか、米軍が予防措置としてカタールの空軍基地から要員の一部を待避させている」と報じた。中東情勢を巡る警戒が株売りを促している面がある。
14日発表された2025年11月の米小売売上高は前月比0.6%増と、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(0.4%増)を上回った。11月の卸売物価指数(PPI)は前月比0.2%上昇と、市場予想(0.3%上昇)を下回った。インフレが鈍化するなかでも個人消費が底堅いことを示したが、相場の方向感を決定づける材料にはなっていない。
ダウ平均の構成銘柄ではエヌビディアが下落している。中国税関当局が人工知能(AI)半導体「H200」の輸入が許可されていないと職員に伝えたと、ロイター通信が14日報じ、売り材料視された。
アマゾン・ドット・コムやシスコシステムズ、ボーイングに売りが出た。ゴールドマン・サックスとアメリカン・エキスプレスも安い。一方、シェブロンやハネウェル・インターナショナル、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)は上昇している。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は続落して始まった。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。