イスラエル軍による攻撃は続いている(16日、ガザ中部で犠牲者の遺体に覆いかぶさって悼む男性)=AP

【エルサレム、ワシントン=共同】トランプ米大統領は15日、SNSで、パレスチナ自治区ガザの暫定統治を指揮する国際機関「平和評議会」が発足したと発表した。ガザ和平計画「第2段階」の柱の一つで、統治体制構築を着実に推進させたい考え。イスラム組織ハマスに最後の人質の遺体返還や「完全な武装解除」を遅滞なく進めるよう迫った。

エジプトメディアによると、ガザで公共サービスなどの実務を担う暫定委員会がカイロで初めて協議した。14日に設置された暫定委は、トランプ氏がトップを務める平和評議会が監督する。

評議会の詳細は不明で、トランプ氏は近くメンバーを公表する予定。今月19日にスイスで開幕し、トランプ氏が参加する世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)に合わせ、初会合を開く可能性がある。

一方、イスラエル軍によるガザ攻撃は15日も続いた。パレスチナ通信によると、中部デールバラハで複数の住宅が攻撃され、少なくとも6人が死亡。ハマスは「停戦合意違反」だと非難した。

第1段階ではハマスが遺体を含む人質計47人をイスラエルに引き渡し、最後の1人の遺体がガザに残っている。第2段階はハマスの武装解除や治安維持をつかさどる国際安定化部隊の設置も目指すが、難航が予想される。

第2段階への移行に関し、ガザ住民の間では期待と不安が交錯。デールバラハで家族5人とテントでの避難生活を送るラエド・マジドさん(42)は「状況が落ち着く兆しが見えた」と喜ぶ。6児の母サハル・アブアミラさん(40)は「攻撃が止まっていないのに第2段階に進むことで、本当に平和が訪れるのか疑問だ」と話した。

ガザ保健当局によると、昨年10月の停戦後の死者は450人以上。2023年10月の戦闘開始後の死者は7万1400人を超えている。

【関連記事】

  • ・ガザ停戦「第2段階」に移行、パレスチナ人による行政組織を発足
  • ・イスラエルとヨルダン川西岸、境界線に緊張感 日常に軍事衝突の影

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。