米国が中東海域に空母打撃群を派遣し、イラン情勢が緊迫する中、同国のセアダット駐日大使が29日、東京都内で朝日新聞などのインタビューに応じた。米国の軍事行動で「今、地域は極めて危険な状況にある」との認識を示し、緊張緩和に向けて日本の関与への期待も示した。

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 トランプ米大統領は28日、SNSに「イランへと大艦隊が向かっている」と投稿。ベネズエラへの攻撃を引き合いに出し、同様の攻撃も可能とした上で、「イランが速やかに交渉の席に着き、公正な合意に至ることを願う」と述べ、核開発問題などで対立を続けるイランに圧力をかけた。セアダット氏はトランプ氏の投稿について「世界を混乱に陥れるとても危険な方向性」と述べた。

 米紙ニューヨーク・タイムズは28日、米国がイランに対し、ウラン濃縮活動の停止のほか、弾道ミサイルの射程や数の制限などを求めていると報じた。セアダット氏は「平和的な核開発は我々の権利だ」と述べ、ウラン濃縮活動の停止には応じられないとの姿勢を示した。また弾道ミサイルについて「(イランに)抑止力を与えるものだ。防衛能力について妥協する国はない」と述べた。

 一方、セアダット氏は日本について「イランの信頼できるパートナー」と述べた。米国と同盟国でもある日本は「(交渉の仲介役を担うことがある)カタールやオマーンのように力を発揮しうる」とし、イラン情勢をめぐる緊張緩和に貢献できる可能性があるとの期待を示した。

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