米首都ワシントンのユニオン駅=AP

【ワシントン=共同】ダフィー米運輸長官は27日、首都ワシントン(コロンビア特別区)の主要駅であるユニオン駅について、運輸省の管理下に置く方針を発表した。トランプ大統領は連邦政府がワシントンを統治すべきだと主張し、治安維持の名目で州兵を派遣するなど介入を進めている。運輸省による駅管理も統治強化の一環とみられる。

ワシントン・ポスト紙によると、ダフィー氏は運輸省が小売りスペースを運営することで駅改修費用を捻出し、駅にホームレスが存在しないようにすると説明した。

ユニオン駅は全米鉄道旅客公社(アムトラック)などが管理、運営してきた。現在は州兵の駐留拠点としても使われている。

かつては市内最大規模のホームレスの野営地で「最後の避難所」とも呼ばれた。国立公園局が衛生面や治安の悪化を理由に2022年に野営地を撤去し、数十人が立ち退きを余儀なくされた。

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