
【ニューヨーク=佐藤璃子】代表的な暗号資産(仮想通貨)であるビットコインの価格は5日、一時6万5000ドル台に急落し、2024年10月以来の低水準をつけた。25年10月の最高値(約12万6000ドル)のほぼ半値となった。昨年11月の大統領選以降、トランプ米大統領による仮想通貨の普及期待を受けて伸びてきた分が帳消しとなった。
英LSEGによると、ビットコイン価格は米東部時間で5日に6万5000ドル台に下げる場面があった。前日午後5時時点と比較すると1割安となる。
仮想通貨の取引会社GSRのアナリスト、カルロス・グスマン氏は「株式市場でのテック株安に連動し、売りが続く展開となった」と指摘する。5日、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は一時前日比1.9%安で推移した。

7万ドルを心理的な節目と見る専門家は多く、この水準を下回るとさらなる下落リスクが高まるとの見方がある。英デジタル資産運用会社コインシェアーズの調査責任者、ジェームズ・バターフィル氏は足元で大口保有者による売り圧力が強まっていると分析しており、「次は6万〜6万5000ドルで需要が安定する可能性がある」と話す。
足元の地政学的緊張の高まりでリスクオフの売りが出ていたことに加え、利下げに慎重とされる元米連邦準備理事会(FRB)理事のウォーシュ氏が次期議長に指名されたことも重荷となっている。
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