
【ワシントン=共同】ミラノ・コルティナ冬季五輪に参加した米国人選手が、米国代表としての出場に「複雑な思い」を抱えていると胸中を吐露した。トランプ政権下で差別や憎悪が広がる現状を念頭に置いた発言。理解を示す声が広がった一方、トランプ大統領や与党共和党議員らから批判が噴出し、米国の分断が改めて浮き彫りになった。
フリースタイルスキー男子のハンター・ヘス選手(27)は6日、記者団に「星条旗を身につけることは、米国で起きている全てのことを代表するという意味ではない」と語った。自身は「友人や家族、先輩方を代表している感覚が大きい」と説明した。
トランプ氏は8日、SNSで怒りをぶちまけ、ヘス選手を「真の負け犬」と罵倒。米国代表に選ばれるべきではなかったと訴えた。共和党のバーチェット下院議員もX(旧ツイッター)に「黙って雪遊びでもしていろ」と投稿。同党のコリンズ下院議員は、米国に「戻ってくるな」と書き込んだ。
米メディアによると、フリースタイルスキー男子のクリス・リリス選手(27)は「アスリートは政治的な見解を語るのをためらうことが多い」としつつ「国内で起きていることに胸が張り裂けそうだ」と話した。
6日の五輪開会式では、トランプ政権を代表して出席したバンス副大統領がスクリーンに映し出されると、大きなブーイングが起きた。
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