
【NQNニューヨーク=森川サリー】10日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸した。終値は前日比52ドル27セント(0.10%)高の5万0188ドル14セントと、3日連続で最高値を更新した。景気敏感株の一角に買いが入り、指数を支えた。半面、小売り関連株などには売りが出て、重荷となった。
ダウ平均の構成銘柄ではないが、クラウド監視のデータドッグが一時17%ほど上げた。10日に発表した2025年10〜12月期決算で売上高などが市場予想を上回り、同社が手掛けるサービスへの需要の底堅さを示した。
人工知能(AI)がソフトウエアを代替するとの思惑から前週に大きく下げた反動もあり、一部のソフト関連銘柄を買い直す動きがあった。市場では「AIがすべてのソフトウエア製品を置き換えるという見方は行き過ぎだ」(Bライリーのアート・ホーガン氏)との指摘があった。
10日の米債券市場では長期金利が前日終値に比べ0.07%低い(債券価格は高い)4.13%を付ける場面があった。金利低下の恩恵を受けやすい住宅関連株にも買いが入っている。ダウ平均の構成銘柄ではホーム・デポが高かった。景気敏感株の一部にも買いが入った。
もっとも、ダウ平均の上値は重かった。10日発表の25年12月の米小売売上高は前月から横ばいで、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(0.4%増)を下回った。「米経済が減速傾向にある可能性が浮上し、相場の重荷になっている」(ニューブリッジ・セキュリティーズのドナルド・セルキン氏)との声が聞かれた。個人消費の減速への懸念から、ウォルマートなど小売関連銘柄に売りが出た。
そのほかのダウ平均の構成銘柄では、ウォルト・ディズニーやハネウェル・インターナショナル、シャーウィン・ウィリアムズが上昇した。半面、アムジェンやJPモルガン・チェース、IBMが下落した。
コカ・コーラも安かった。10日発表の25年10〜12月期決算では、売上高が市場予想を下回ったほか、26年12月期通期の見通しも市場の期待に届かなかった。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに反落し、終値は前日比136.196ポイント(0.58%)安の2万3102.474だった。半導体メモリーのマイクロン・テクノロジーやアルファベットなどが売られた。
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