ラガルド総裁の任期は2027年10月まで(15日、ミュンヘン)=ロイター

【フランクフルト=南毅郎】英フィナンシャル・タイムズ(FT)は18日、欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁が2027年10月の任期満了前に退任する見通しだと報じた。27年春に予定するフランス大統領選の前に退く意向だという。

ラガルド氏の考えを知る人物によると、マクロン仏大統領が後任人事に道筋をつけられるようにするためという。フランスでは憲法で3期連続の就任が禁じられており、マクロン氏は今期限りで大統領職を退く予定だ。

ECB報道官は日本経済新聞の取材に「ラガルド氏は職務に専念しており、任期終了に関するいかなる決定もしていない」と述べた。ラガルド氏はフランス出身で、国際通貨基金(IMF)の専務理事を経て19年11月からECB総裁を務めている。任期は8年だ。

フランスでは仏中銀総裁のビルロワドガロー氏が9日、任期満了前の6月に早期退任する意向を明らかにした。27年春の仏大統領選挙では極右政党「国民連合(RN)」が躍進する見通しで、同党のバルデラ党首が当選するという世論調査も出ている。

次期ECB総裁の人事をめぐる駆け引きはドイツやフランスなどの大国を中心に本格的になっていく。現時点ではスペイン中銀の前総裁で国際決済銀行(BIS)のデコス総支配人、オランダ中銀のクノット前総裁らが有力候補とみられている。

ラガルド氏は15日までドイツ南部で開いたミュンヘン安全保障会議に参加した。ECBの総裁を終えた後のキャリアをどうするか質問が飛び、ラガルド氏が「孫がどこにいるか確認してから決める」とはぐらかす場面もあった。

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