▼中国の輸出規制 中国による経済的威圧の手段の一つで、他国に政治的な要求を通すために経済で揺さぶりをかける。中国による経済的威圧は2010年ごろに始まり、年々増加傾向にある。オーストラリア戦略政策研究所によると、20年から22年までの3年間だけでも73例の経済的威圧があった。

中国への依存度が高いレアアース(希土類)は輸出規制の道具として多用される。10年の尖閣諸島沖での漁船衝突事件では、中国がレアアースの対日輸出を一時的に止めた。日本側が船長を釈放し、輸出停止は3カ月で解消した。25年の米中対立でも米中首脳会談前にレアアースや関連技術の輸出を規制し、トランプ米大統領に譲歩を迫った。
米地質調査所(USGS)によると、24年のレアアース世界生産のうち中国が7割を占める。特に自動車や電気製品に不可欠な重希土類の代替調達は難しい。経済安全保障上の観点から、日本はオーストラリアなどを通じて調達先を多様化するほか、南鳥島沖の海底からレアアースを含む泥を試験採掘している。
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