ルーヴル美術館のロランス・デカール館長(2025年10月、パリ)=AP

【パリ=北松円香】フランス大統領府は24日、ルーヴル美術館のロランス・デカール館長が辞表を提出し、マクロン大統領が受理したと発表した。2025年10月の宝飾品の窃盗事件や美術館職員のストライキによる休館を巡り、館長の責任を問う声が高まっていた。

デカール氏はマクロン氏が2021年に任命した、ルーブル美術館初の女性館長だ。老朽化や混雑に対応するため大がかりな改修計画を進めていた。大統領府は辞任について「責任ある行動」だとし、美術館は警備強化や改修計画の実行のために「新たな強い推進力が必要」だと認めた。

ルーヴル美術館では25年10月に総額8800万ユーロ(約160億円)の宝飾品の盗難事件が起きた。事件に関わったとみられる容疑者が拘束されたものの、盗まれた宝飾品は依然行方不明だ。

来館者の増加による職員の負荷の増加に十分対応できなかったこともデカール氏の辞任の一因だ。職員が待遇改善を求めて昨年12月から度々ストライキを起こしており、休館による収入減少が懸念されている。

大統領府によるとマクロン氏はデカール氏に対し、辞任後は主要7カ国(G7)の美術館の連携強化を担当するよう指示したという。フランスは今年のG7の議長国を務める。

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