大阪・関西万博の国連パビリオンで8月29日、ウクライナや中東ガザなどの紛争地で撮影された映像をVR(仮想現実)などで体験するイベントが開かれた。
「ACTION for Peace(平和への行動)」と題して、高校、大学生ら約30人が参加。東京大学の渡邉英徳教授の研究室が、現地からの映像を3D化したものを、学生らがゴーグルを使って視聴。まるでその場にいるように体験した。
ウクライナの映像は、児童や市民らがロシア側に監禁されたという小学校で撮影され、壁には子どもが書いた落書きが残されていた。空爆で破壊されたアパートの内部や、ロシアによって破壊された世界最大の輸送機アントノフ225の残骸などの映像もあった。
体験した大学生藤谷朋子さん(22)は「人々が生活した跡が残るアパートの映像などが印象的だった。VRで体験すると、もしかしたら自分もと身近に感じる。二次元では伝わらない実感がある」と語った。
拡張現実(AR)の技術を使い、鹿児島沖の海底で撮影された零式水上偵察機の残骸が、タブレット端末の画面上で、まるで会場内に実物大で置かれているように見える様子なども体験した。
渡邉教授は「がれきになったアパートにはいまだに住んでいる人もいる。急に日常生活が奪われる戦争の実態をVRで感じてほしい」などと話した。
国連パビリオン内の企画展示スペースでは31日まで「平和と戦争」をテーマにした特別展示もある。
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