
【NQNニューヨーク=田中俊行】25日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸して始まり、午前9時35分現在は前日比159ドル17セント高の4万9333ドル67セントで推移している。上げ幅は200ドルを上回る場面がある。人工知能(AI)が既存企業の事業モデルを揺るがすとの過度な警戒が後退し、買いが先行している。
AI開発のアンソロピックが24日、既存のソフトウエアにAI自動化ツール「コワーク」を組み入れられる機能を発表した。AIがソフト事業を代替するとの警戒感がやや薄れ、24日の米株式市場ではソフト関連やサイバーセキュリティー企業の株に買いが入っていた。25日もIBMやセールスフォースなどに見直し買いが続いている。
トランプ米大統領は24日夜、米連邦議会で一般教書演説に臨んだ。確定拠出年金で雇用主から追加拠出を受けていない労働者に対し、政府が拠出金を最大1000ドル上乗せする仕組みを整える考えを示した。株式市場への資金流入が増えるとの思惑が相場の支えとなっている。
トランプ氏はAIデータセンターの電力需要が電気代を押し上げているとして、主要なテック企業に必要な電力を自前で確保するよう義務付けるとも表明した。ハイパースケーラー(大規模クラウド事業者)などの負担が増すとの見方は株式相場の重荷になった。
エヌビディアが25日夕に発表する2025年11月〜26年1月期決算の内容を見極めたい投資家も多い。売上高など業績やオープンAIへの出資計画の方向性に注目が集まる。内容次第でエヌビディア株が変動すれば、株式相場全体にも影響する可能性があるとして、様子見の姿勢が強まりやすい面がある。
そのほかのダウ平均の構成銘柄ではユナイテッドヘルス・グループやビザ、ゴールドマン・サックスが上昇している。一方、ホーム・デポやウォルト・ディズニー、ボーイングは下落している。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は続伸して始まった。マイクロン・テクノロジーやブロードコムが上昇している。テスラやメタプラットフォームズにも買いが入っている。
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