中東情勢の緊迫でガソリン価格の上昇が見込まれる(フランクフルト)=AP

【ベルリン=南毅郎】欧州連合(EU)統計局が3日発表した2月のユーロ圏の消費者物価指数は速報値で前年同月比で1.9%上昇した。伸び率は事前の市場予想である1.7%を上回った。米国とイスラエルのイラン攻撃で中東情勢が緊迫し、先行きは資源高への懸念が強まる。

欧州中央銀行(ECB)の物価目標である2%の水準を2カ月連続で下回ったものの、1月の1.7%からは加速した。金利先物市場では年内の利上げ観測が再び浮上しつつある。

品目別では食品などが2.6%、賃上げの動きに敏感なサービスが3.4%それぞれ上昇した。エネルギーは3.2%の下落だった。価格変動の大きいエネルギーや食品を除くと2.4%の上昇だった。

国別の伸び率はドイツが2.0%、フランスが1.1%だった。ユーロ圏21カ国で最も高かったのはスロバキアの4.0%。1月からユーロ圏に加わったブルガリアは2.0%となった。

独コメルツ銀行によると、中東情勢の緊迫で原油価格が1バレル100ドルの高値で推移する場合、ユーロ圏のインフレ率は年内に3%程度まで跳ね上がる見通しだ。足元の1%台後半から一転し、ECBの物価目標の2%を上回る状況に陥りかねない。

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