米イスラエルの攻撃が続くイランの首都テヘラン郊外の戦没者墓地を訪れた犠牲者の遺族ら=21日(共同)

 米イスラエルの攻撃が続くイラン首都テヘラン郊外の戦没者墓地を21日、共同通信記者が取材した。空爆の犠牲者らの遺影があふれる敷地内で、黒の衣装に身を包んだ遺族らは対米不信を増幅させていた。  紫や水色の花束が並ぶ広大な敷地に、イスラム教の祈りの言葉が響く。政府施設が集中するテヘランの南方に位置する国内最大の共同墓地ベヘシュティ・ザハラ。イラン暦の正月を迎え、犠牲者との対面に訪れた家族らの姿が途絶えなかった。  「この世から米イスラエルが無くならない限り、イランに平和は訪れない」。兄(43)とその長男(11)の墓前で、会社員ダブード・バシラティさん(38)は泣きながら言い切った。2人は3日、スーパーマーケットから帰宅途中、検問所への空爆に巻き込まれた。  米イスラエルとの交戦ではイラン側の死傷者が圧倒的に多い。死亡前日も爆撃への不安を和らげようと冗談を飛ばしていた兄は息子たちを溺愛し、将来は人の役に立てる医師になってほしいと願っていた。

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